2014年12月23日火曜日

アジア・アートマネジメント会議に参加してきました。

先週はアサヒアートフェスティバル世界ネットワークの企画で、マレーシアのクアラルンプールに行かせてもらいました。

メインの目的は、第9回アジアマネージメント会議に参加することでした。
様々な登壇者からの報告がありましたが、基調講演で言われていたのは、欧米との流れとは違った、「社会的包摂」を切り口としたアートマネジメントを、アジアのひとつの特徴として考える、という提起でした。

そのほかに、現地でアートプロジェクトを展開している方々を訪問したので、その報告もまたできたらと思います。


2014年12月20日土曜日

「ゲリラ拠点としての公民館を考えるー世間で革命は可能か2」

イベント行います。もうすでに明日ですね。


説明:
夏に行ったトークイベント「世間で革命は可能か」の続きを行います。

2000年に「4」をスタートし、劇場以外での演劇上演を模索しながらさまざまなアートプロジェクトに関わるようになりました。2007年スタートした「茶遊び」プロジェクトでは、見る側が「場」を設定しながら上演に向き合うことで、劇場以外の場所でサイトスペシフィック、アーティストスペシフィックな舞台の上演を行ってきました。

そのように劇場から出た演劇の上演を試みてきましたが、このところ人々が自由に集まって、語り合ったり、出来上がった作品を上演する場所の必要性を感じるようになりました。

グローバルにつながっていく経済を基盤とした現代社会の中で、個々の人間は次第に分断され、孤立させられる可能性の中に生きています。地縁や社縁など、すむところや仕事を通じて自分の生きていく場所を得るすべをもたない人が増えているように感じます。

「自分がそこにいる権利を持つ条件を満たしているかどうかを証明しつつけなければならない」ところに生きている私たちにとって、ささやかに連帯し、自分の声で表現する場をどのように作り、維持していけるのか、について話し合いたいと思います。

相談する人:小手川望(演劇制作)
相談される人:岸井大輔(劇作家)

日時:2014年12月21日(日)20:00~22:00
場所:喫茶earth
料金:1,000円
お申し込み:Facebookで参加表明するか、kotegawanozomi(a)gmail.com、もしくは当日ふらりとどうぞ。

2012年7月15日日曜日

大阪七墓巡りで茶遊び

大阪で、「大阪七墓巡り復活プロジェクト」企画者の陸奥さんからのご依頼で、茶遊びをしました。

「大阪七墓巡り復活プロジェクト」とは、130年ぶりに江戸時代の風物であった、市外にあった七つのお墓を巡るプロジェクトです。
詳しくは↓
http://www.facebook.com/events/408615235842528/

昨年から始まったコのプロジェクト、今年は七つのお墓でパフォーマンスを奉ずることとなり、そのひとりが、茶遊びメンバーでもある木室さんです。

陸奥さんからは、事前にやるリハーサルを茶遊びでやってみたい、ということで一度ためにし木室さんと茶遊びをおこなしました。

依頼内容は、「取り壊されたフェスティバルゲートの供養をしたい」というもの。
お茶は、釜ヶ崎界隈にゆかりのふかい坂田三吉にちなんだ「王将」という緑茶でした。






フェスティバルゲートでのダンスの様子。この日はちょうどフェスティバルゲートが取り壊された直後でした。
工事現場のひとから見守られてのパフォーマンスでした。


謝礼は、用意していただいたお茶全部で100g、200杯分でした。
陸奥さん、木室さん、ありがとうございました。

2012年6月19日火曜日

6月24日に大阪南濱で茶遊び

茶遊びは「大阪七墓巡り復活プロジェクト」にお声がけいただいて、事前のリハーサルで茶遊びを行うことになりました。以下、ご案内です。


【大阪七墓巡り復活プロジェクト】第1回トークセッション&公開リハーサル~南濱墓地編~
http://www.facebook.com/osaka7haka
http://www.asahi-artfes.net/program/2012/post-15.html

【概要】
大阪七墓巡りのうちのひとつ「南濱墓地」にまつわる物語を語り、その後、現地に赴いて、8月15日の供養のパフォーマンスにむけての公開ワークショップを行います。今回のパフォーマーは振付家・ダンサーの大歳芽里さんと、音楽プロジェクトSJQメンバー、安治川倉庫FLOAT管理人の米子匡司さんです。

※6月24日(日)は午後7時より「第2回トークセッション&公開リハーサル~梅田墓地編~」も開催します。詳細は以下のリンクをご参照くださいませ。
http://www.facebook.com/events/208124642643167/

【開催日時】
6月24日(日)午前10時~(午後1時頃終了予定)

【タイムスケジュール】
●午前10時~午前11時30分 
トークセッション「南濱墓地のゲニウス・ロキ(地霊)を語る」

●午前11時30分~午後0時 
南濱墓地へ移動(大阪市営地下鉄・動物園前駅→中崎町駅

●午後0時~午後1時
南濱墓地にて公開リハーサル
※現代演劇の「茶遊び」にてパフォーマンスを実施します。「茶遊び」とは貨幣ではなくお茶の交換によってダンスや芝居、パフォーマンスをみせる・・・という現代演劇です。
http://www.4yonn.net/


【集合場所】
カマン!メディアセンター2階
(ニカイ!文化センター)
〒557-0002 大阪市西成区太子1-11-6
tel & fax :06-6636-1612

【トークセッション・スピーカー】
大歳芽里
オカモトマサヒロ
岸井大輔
米子匡司
むつさとし

【募集定員】30名

【参加費】2000円(ワンドリンク付き)

【大阪七墓巡りについて】
「七墓巡り」とは江戸時代の大坂町衆の風習で、毎年、盆になると市中郊外の七墓を巡り、有縁無縁を問わず「同じ大坂の地に住んでいた町衆、先人ではないか」とその霊を慰めたもの。また江戸時代の後期ともなると若い男女のデートコースとしても活用されたようで、町衆は自由闊達に「遊び心」を持って七墓巡りを楽しんだという。

「大阪七墓巡り復活プロジェクト」は近代以前の大坂の都市祭礼であった七墓巡りと、町衆の「遊び心」を130年ぶりに復活させようというもので、七墓跡において語りや詩の朗読、演劇、歌、ダンス、音楽といった7つの遊び心溢れるパフォーマンスによって、大阪の町衆の霊を慰めることを企画している。

2011年春に発足し、2011年8月15日に試験的に「大阪七墓巡り」を実施。2012年も8月15日に「大阪七墓巡り」を予定している。

http://www.facebook.com/osaka7haka
http://www.asahi-artfes.net/program/2012/post-15.html

【大阪七墓の歴史的経緯と場の特徴】
大阪夏の陣で豊臣政権が滅亡すると、夥しい戦死体が大阪市中に溢れ、その処理として市中の郊外に墓所が設定された。元禄期にもなると、墓所には死刑場や遊郭、芝居小屋などが置かれて開発され、こうした場所は「悪所」(歴史学、社会学的な概念でいうところの「アジール」)と呼ばれた。悪所には、村落共同体から追われた流れ者や罪人、遊女、流民、芸能民などが数多く集まり、そのコミュニティの融合から、新しい大阪の都市芸術が生まれてきた。例えば千日墓地前にあった道頓堀五座で演じられる悲劇のヒロインのモデルが、じつは数日前に千日前刑場で磔で処刑された実在の遊女であった・・・といったようなことは日常茶飯事のことであり、近松門左衛門の『曽根崎心中』『心中天の網島』といった一連の心中物(当時は、心中沙汰は御法度で罪人扱いであった)も、こうした大阪七墓=「悪所」を背景にして誕生している。今回のパフォーマンスは、大阪の都市芸術のマトリックス(母胎)であった大阪七墓(悪所)の跡地において実施されるが、原点回帰することで、過去、現在、未来へと継承されていく、新しい大阪の都市芸術を産み出したい。

【大阪七墓巡りの実行と継承の意義】
オーストラリアの先住民族アボリジニは、天地創造の神話「ドリームタイム」を引き継ぐために、神話や物語の主人公、先祖の英雄たちが旅したのと同じように神話、物語の舞台を尋ね歩く『ウォーク・アバウト』という儀式を行う。これを先祖代々、繰り返すことによって、アボリジニはアボリジニの文化を守り伝えてきた。「大阪七墓巡り」も先人、大阪の町衆たちが実行してきた儀式を引き継ぐことで、都市文化を守り、伝えようとするもので、「現代大阪版ウォーク・アバウト」といえる。今回だけの一過性のイベントに終始するのではなく、毎年、盆には実行し、大阪の夏を彩る都市祭礼として世間に広く認知され、普及することを目的としている。

【アート・パフォーマンスによる都市祭礼の実施と可能性の模索】
いま日本国中の街中や商店街で様々なアート・プロジェクトが展開されているが、その目的の多くは「地域活性化」や「経済効果」といった近代資本のロジックに支配されたもので、地域で行われるアート・プロジェクトを、まるでまちや地域の営利営業活動のように捉えている例が数多く散見される。しかし本来、アート、パフォーマンスには、経済や資本といった近代論理を越えた、もっと豊潤な精神世界の発露、生命の情熱やカオスに因った自由闊達な表現があった。近代資本主義が世界を席巻し、巨大なアート・マーケットも誕生したが、それ以前の上古、古代、中世の文化的、芸術的活動は、超自然への「交流」「祈り」「恐れ」「信仰」といった意味付けでなされたものが大半であった。「大阪七墓巡り復活プロジェクト」は、アートによる経済効果=「まち起し」ではなく、アートによる先人たちへのレクイエムと鎮魂=「まち鎮め」である。参加者は、先人たちの霊(土地の霊。地霊。これを古代ローマ人たちは、これを「ゲニウス・ロキ」と呼んだ)と現代アーティストとの魂の交流(「共演」といってもいいかも知れない)を体感することで、大阪という都市のゲニウス・ロキと、アートの可能性を感じてほしい。

【主催】
大阪七墓巡り復活プロジェクト実行委員会
http://www.facebook.com/osaka7haka/

【協力】
NPO法人ココルーム
http://www.cocoroom.org/
カマン!メディアセンター
http://www.kama-media.org/

【助成】
公益財団法人アサヒビール芸術文化財団
http://www.asahibeer.co.jp/csr/philanthropy/ab-art/index.html

2012年6月5日火曜日

6月6日茶遊び

大阪市で茶遊びをします。
 今回の依頼主は、七墓巡り復活プロジェクトの陸奥賢さんです。
ダンサーは、木室陽一さん。 
日時 2012年6月6日21時〜
場所 大阪市御堂筋線動物園前駅近く フェスティバルゲート跡付近
※集合場所はココルーム

 参加希望の方は、お茶菓子もって遊びにきてください。

2011年12月14日水曜日

今年最後の木室陽一コンテンポラリーダンスWS

茶遊び公認アーティスト、舞踊家の木室陽一さんが「ポタライブ」や「まちあるきおどり」「茶遊び」など屋外での即興的なダンスをつくる過程で培ってきた技術を探求するパフォーマンス・ワークショップ。
今年は最後の開催になります。来年以降、開催の方法を変更する予定ですので、この機会にぜひご受講ください。

 環境からの刺激をどのように取り入れて「まち」からダンスを立ち上げていくのか。緻密な計算を瞬時に行うことで、即興でありながら高度に完成されたダンスをどのようにつくるのか。自分自身の感覚と身体との間のフィードバックを様々な角度から試していきます。

講師の言葉:「都会に暮らしていながら、ビルの屋上で蜂を飼ってはちみつを採取している人々がいるそうです。私たちの多くは都会で生活を送っていて、ふだんは環境が自分自身に及ぼす影響をあまり感じないようにしています。このワークショップでは、そのような生活の中で、農耕生活を送っているときの身体の感覚を呼び覚すためのアプローチを行います。」
内容:軽い運動やストレッチから、即興ダンスの試みへ。普段の立ち居振るまいの中から、今、生まれてくる感覚・動きを豊かに広げてゆきます。


日 程:2011年度 12月15日(木)18:30~ 
参加費:1500円(お茶付き)
会場 :東京ウイメンズプラザ
(東京都渋谷区神宮前5-53-67  表参道駅B2出口徒歩5分、渋谷駅徒歩15分)
問い合わせ:kotegawanozomi(a)gmail.com  080-5088-8602(小手川)
投稿者 小手川望 時刻: 19:04 0 コメント
ラベル: 木室陽一コンテンポラリーダンスWS

2011年9月5日月曜日

木室陽一コンテンポラリーダンスワークショップ

9月8日に、「都市型農耕身体ワークショップ」をおこないます。

茶遊び公認アーティスト、舞踊家の木室陽一さんが「ポタライブ」や「まちあるきおどり」「茶遊び」など屋外での即興的なダンスをつくる過程で培ってきた技術を探求するパフォーマンス・ワークショップ。
 環境からの刺激をどのように取り入れて「まち」からダンスを立ち上げていくのか。緻密な計算を瞬時に行うことで、即興でありながら高度に完成されたダンスをどのようにつくるのか。自分自身の感覚と身体との間のフィードバックを様々な角度から試していきます。

講師の言葉:「都会に暮らしていながら、ビルの屋上で蜂を飼ってはちみつを採取している人々がいるそうです。私たちの多くは都会で生活を送っていて、ふだんは環境が自分自身に及ぼす影響をあまり感じないようにしています。このワークショップでは、そのような生活の中で、農耕生活を送っているときの身体の感覚を呼び覚すためのアプローチを行います。」
内容:軽い運動やストレッチから、即興ダンスの試みへ。普段の立ち居振るまいの中から、今、生まれてくる感覚・動きを豊かに広げてゆきます。


日 程:2011年度 9月8日(木)、10月20日(木)、11月24日(木)、12月15日(木)
各回18:30~ 
参加費:1500円(お茶付き)
会場 :東京ウイメンズプラザ
(東京都渋谷区神宮前5-53-67  表参道駅B2出口徒歩5分、渋谷駅徒歩15分)
問い合わせ:kotegawanozomi(a)gmail.com  080-5088-8602(小手川)