2011年3月24日木曜日

身体をほぐすワークショップをやります:3月28日(月)@表参道

 今回の地震、並びにそれに伴う大津波で被災された方々に心よりお見舞申し上げます。あまりの被害の大きさに呆然としながら、自分が被災された方の助けになれない歯がゆさを感じて毎日を送っています。
 こんな時に自分に何が出来るか考え、とりあえず日常生活を徐々に、取り戻せるところから手をつけていきたいと思いました。そこで、延期した中国武術入門講座と、フェルデンクライス・メソッドのワークショップを行うことにしました。
 体を動かしながら心身の緊張をほぐし、人と会って話が出来る場になればと思っています。

第1部 フェルデンクライス・メソッド「動きながら気づく」ワークショップ
18時~ 

 簡単な動きを繰り返しながら、自分自身が無意識でもっている「身体の癖」
をなんとなく意識して、より最適な体の動きを探ることで心身の開放をめざします。

講師:小手川望

第2部 初心者向け中国武術「心意拳ワークショップ」
19時~20時45分

 中国武術の基礎を元に体を動かすワークショップを不定期で開催しています。
初心者向け。最初は丹田を意識しながら歩く練習や、推手などを行っています。
 身体感覚の改善を目指したい方におすすめです。
 その人の状態に合わせてお稽古していますので、運動経験など無くても大丈夫。

講師:井関大介(戴氏心意拳) 


講師からの内容紹介:
 戴氏心意拳は数多い中国武術の中でも比較的古い流派で、突き蹴り以前に体幹部の動かし方を習得させる、珍しい練習体系で知られています。その一見奇妙な動作は徹底してインナーマッスルを鍛えるためのものであり、カンフー映画的な華やかさはありませんが、体のパフォーマンスが変わっていく楽しみを味わいやすい、奥深い流派だと思います。
 太極拳のようなゆっくりした練習がほとんどなので、運動慣れしていなくても大丈夫。一緒に体で遊びましょう。

会場:東京ウイメンズプラザ(第3会議室・和室)東京都渋谷区神宮前5-53-67 行き方
地下鉄表参道駅B2出口から徒歩5分。246号を渋谷方向に進む(道路の右側)。青山ブックセンター隣。青山学院大学の向かい側です。
持ち物:動きやすい服装、タオル 参加費無料、お茶・お菓子付き

どこから参加されてもOKです。ワークショップに参加しなくても、お茶を飲んでお話しするだけでも大丈夫です。人とあって話す機会を作りたいので、是非お出かけください。

問い合わせ:kotegawanozomi(a)gmail.com 080-5088-8602(小手川)

2011年3月9日水曜日

演劇の定義(茶遊びについて考えていること)

演劇とは何か。
演劇の制作に携わる人はみな考えることだと思います。

私の定義では、

演劇とは、そこに居合わせた人が、目の前にないものやもうなくなってしまったもの、について共に思い浮かべている状態が成立する「場」

のことです。

 ダンスとちょっと違うな、と思うところはダンスは身体を素材とした表現が成り立てばダンスだと思うんだけど、演劇の場合は「目の前にないものや、もうなくなってしまったもの」、つまり実体としては目には見えないていないもの、が複数の人間に共通に想像された瞬間に「生まれる」作品だということです。

 だから、観ている人の役割がすごく大きい。だって「観ている人が共に想像したこと」が作品になるんですから、観ている人が想像しなかったら作品は生まれないんですね。じゃあ、どうしたら、よりよく「演劇の生まれる場」を作ることができるのか? が、演劇の制作者として考えていることです。

 4(よん)は「作品の価値を産むのは観客である。観客がそのことを楽しく意識できるような演劇作品を作りたい」というコンセプトで始めたのですが、「観客が作品の価値を産む」というのはそういう事だと考えています。なにかもう作品としての演劇舞台があるのではなくて、観たときにその都度作品が生み出されていく。そのための試みを色々としているところです。

2011年3月8日火曜日

3月10日るるる♪×茶話会「遅れてきたひな祭り」

◆茶話会 18時~21時00分

4(よん)は「作品の価値を産むのは観客である。観客がそのことを楽しく意識できるような演劇作品を作りたい」というコンセプトで活動中です。お茶とダンスを交換する「茶遊び」で、これまで稼いだ茶葉を交換するパーティー「茶話会」を横浜パラダイス会館で開催します。

自分はいらないけど、人の役にはたつかも? というような交換にだしたいもの、もしくはお茶、お酒をもってきて下さい。受付で小手川が審査してお茶と交換します。そのお茶で会場内のイベントと交換することができます。お茶、お酒をお持ちの場合はそのまま交換ができます。
また、自分のダンスや作品を交換に出したい!という方も歓迎です。一度茶遊びを依頼すると、自分でも作品を交換に出すことができます。

メニュー
☆茶遊び(茶遊び公認アーティスト:ダンサー青山るりこ、舞踊家 木室陽一)
茶遊びはお茶とダンスを交換する遊びです。ご依頼いただくと、お好きな場所にでかけてダンスや演劇をお見せします。詳しくは
http://4yonn.blogspot.com/
「ルール」をご覧ください。

◆るる♪めし
19:00~
青山るりこによる「るる♪めし」。今回は12月茶話会の参加者中橋さんからいただいた「カゴメ・株主優待セット」のトマトな食材を使って素敵ディナー!! 食事の後は、中橋さんへの感謝の気持ちを込めて、るるる♪青山るりこの指導のもと、一緒に体を動かしレッツダンス★☆★

日時 2011年3月10日 18時~21時
会場 横浜パラダイス会館(横浜市中区若葉町3-51)地図⇒

持ち物:交換に出したい品物、又はお茶
問い合わせ・予約 kotegawanozomi@gmail.com 080-5088-8602

2011年3月6日日曜日

アサヒ・アート・フェスティバルネットワーク会議に参加

昨日は浅草のアサヒ・アート・スクエアにて会議に参加。
「横浜下町パラダイス祭り」チームで参加させていただきました。

写真は、AAFのマスコットになりつつあるあおちゃん。私はこの看板の後ろにいるはず。(撮影・オーバさん)



アサヒ・アート・フェスティバルについてはこちら⇒ http://www.asahi-artfes.net/

4茶遊びや、るるる♪は、8月後半に行われる「横浜下町パラダイス祭」にも参加させていただく予定と思いますが、その他のプロジェクトの方とも仲良くなって稼いだ茶葉と「貿易」したいのですよね~。そのおはなしもさせていただきつつ。今年の夏もまたツアーに出かけたいものです。

2011年3月3日木曜日

TPAMiY〈国際舞台芸術ミーティング〉

2月半ばに横浜で、舞台芸術の国際的なイベントTPAMiY〈国際舞台芸術ミーティング〉が開催され、4茶遊びも参加しました。
神奈川県民ホールでのブース出展と、TPAMショーケースに参加しました。

(ブース出展中の写真です)

About "4"

"4," our company, aims to create play works that makes spectators join by realizing that "they own and create values of works to take part in. We started "PLAY TEA" in 2007.In these works, we exchange "tea" for "dance" or "play." The spectators ask us to come to a place they like. We dance or perform something and they give "tea" as payment. In these works, we try to create the play in the "here and now;" not only in the theater.  

2011年3月1日火曜日

超初心者向け経済学講座~「継続を考える会」編

2011年2月28日18時~22時

内田聖良さん主催の「継続を考える会」で超初心者向け経済学講座を開催。
岩波ジュニア新書『砂糖の世界史』の後半を元におはなし。

そもそもこれを課題図書にしたのは、「資本主義とはいつごろから始まったのか」という疑問について考えていただくため。「賃労働が一般化した頃の社会状況と国際状況などについて」を非常にざっくりと考えてみる。

「働くこと≒人に雇われること」って割と特殊な状況かもね、ということについて想像する。おそらくこの場でこういった世界史や経済史について解説するのは、想像するための練習なのです。

今の自分達が置かれている社会の中で芸術活動を「継続」しておこなう、ということにどんな意味があるのか、について。これは結構想像力が柔軟になってる状態で考えたほうがいいことだと思うのです。だから、射程を広く長くもって考えるための練習をしています。

内田さんからは美術史について教えてもらう。
エル・グレコが超かっこよかった。あまりに斬新すぎて本国イタリアで全く認められず、スペインに逃げていったところスペインではとくに非難されることもなく受け入れられたのだとか。
参加者がみんな美大出身なので、画家の名前はよくご存知なので面白い感じ。(私も経済史を学んだ人と「マルクスの the Capital かっこいい!!」などど盛り上がりたいなぁ、と羨望のまなざしを送ってしまったです)

「工業が産業として発展するにつれて、「労働者」という人に雇われて働く人が増えていったのではないか」

という話をしていたら、内田さんから

「同じころ、美術の世界では逆に、工業生産品が出てきたおかげでわざわざ手仕事で絵を描いてもらったり、つくってもらったりする必要が無くなって、美術工房のような仕事がどんどん無くなってしまったようです。それは逆に注文に応じるのではなくて、作家が自分の好きなものをつくれるようになったということでもあるんですけど」

という報告を聞く。なるほど。
その後、小林さんから『遅刻の文化史』のさわりについて報告。日本に鉄道が敷設された頃の日本人の時間感覚についてのエピソードを聞いて面白かったです。

次回は3月後半の予定。ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』を読む。