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2011年3月9日水曜日

演劇の定義(茶遊びについて考えていること)

演劇とは何か。
演劇の制作に携わる人はみな考えることだと思います。

私の定義では、

演劇とは、そこに居合わせた人が、目の前にないものやもうなくなってしまったもの、について共に思い浮かべている状態が成立する「場」

のことです。

 ダンスとちょっと違うな、と思うところはダンスは身体を素材とした表現が成り立てばダンスだと思うんだけど、演劇の場合は「目の前にないものや、もうなくなってしまったもの」、つまり実体としては目には見えないていないもの、が複数の人間に共通に想像された瞬間に「生まれる」作品だということです。

 だから、観ている人の役割がすごく大きい。だって「観ている人が共に想像したこと」が作品になるんですから、観ている人が想像しなかったら作品は生まれないんですね。じゃあ、どうしたら、よりよく「演劇の生まれる場」を作ることができるのか? が、演劇の制作者として考えていることです。

 4(よん)は「作品の価値を産むのは観客である。観客がそのことを楽しく意識できるような演劇作品を作りたい」というコンセプトで始めたのですが、「観客が作品の価値を産む」というのはそういう事だと考えています。なにかもう作品としての演劇舞台があるのではなくて、観たときにその都度作品が生み出されていく。そのための試みを色々としているところです。

2010年7月9日金曜日

経済成長について考える

 「超初心者向け経済講座」というのを、横浜のアートセンターART LAB OVAさんで定期的に開催しているのでで、いつかテーマにしようと思って「経済成長」について調べている。

 私は経済学部の出身のくせに経済理論はとても弱いため、再勉強中。とくにミクロ経済。。ほぼやり直し的なあれです。シクシク。

 で、社会の持続的発展にとって経済成長が必要、というのは同意するんですが、「どうしたら経済成長できるのか」については難しい、という印象。アメリカの90年代の景気拡大を見ていると、過剰に流動性が高まった結果「その成長率はバブル経済だったんじゃないの?」と思うことがあったりする。
 もちろん、景気循環があるので、好況期と後退期があるのは分かるんだけど。

経済成長についてはいくつか他の人に聞いてみたいことがある。

 Q 経済成長は今後の日本にとってどの程度必要だと思いますか。
 Q 日本の現在の経済成長率はどのくらいか、知ってますか。
 Q 日本社会が今後、経済成長を続けるにはどうしたらいいと思いますか。
 
 日本がこれから経済成長していくにはどうしたらいいんでしょうかね?
さらにグローバル化が必要、や、今後の成長産業である介護、環境産業を育成する、とかいろいろな意見がありますが。

 一般的に、経済成長のためには生産性の向上が必要であると言われており、日本のホワイトカラーの生産性の低さは国際比較しても相当低いといわれているので、伸び代があるのかも?
しかし、日本のホワイトカラーの生産性を上げるには雇用形態から見なおさないと難しいような気がする。そんな大転換ができるのだろうか?

 恩師の先生とその話をしたときに、「子ども手当と、高校授業費無償化はその地ならしの一環なのではないか」という意見をおっしゃっていた。どういう事かといいますと、雇用形態を変えて日本でも同一労働同一賃金を導入したほうがいい、でも正社員の雇用が守られすぎていることが弊害になっている。そのために、家計への教育負担を減らし、基礎的な収入がへっても家計運営していけるようにするための準備なのではないか、と。

 なるほど、そういう見方もあるかー、と目から鱗という感じだったのですが。

 あとね、経済成長率の計算は、GDPの伸び率で見るのです。
 GDPは、「その年に日本国内で新たに生み出された付加価値」ということになっています。
 それで、経済成長で勘案すればいいのはその年に新たに生み出された付加価値、だけでいいのか、ということが気になったりします。
 古着とは古本などのリサイクルショップ売買の影響をどう評価できるのか?とか。売買益が出ているので、経済活動としてはプラス。でも、その分の本の生産は減っている。でも中古市場があるから、そこで売ったお金でまた新しいものを買うことができるし、雇用も生み出されている。

 GDPについては詳しく知りたい場合は「国民経済計算」のページでご確認を。
 http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/menu.html

 今、高校生向けに国民経済計算の説明をしているPDFを見たら最後に面白い事が書いてあったので引用してみます。
「今日のまとめ:お金では測れない問題を扱うために「サテライト勘定」がある。ゴミなどの環境問題やボランティア活動に関する研究がされている。」

そうか、「サテライト勘定」というもので外部経済/不経済を勘定するのか。知らなかった。

2010年7月3日土曜日

静岡で初の茶摘体験をして「貿易」について考えた

静岡に「王女メディア」をみに行って、日本平で生まれて初めて茶摘体験をしてきました。
茶遊びの主宰なのに。お茶処狭山茶発祥の地の生まれなのに。思えば何故に茶摘みが始めてなのだ、私は。

500円払って、穴の開いたビニール袋をもらって、年配の男性がつみ方を教えてくれます。

簡単にいえば、いわゆる「一芯二葉」、新しく生えてきた柔らかい葉っぱを、そっと持ってひねってあげると簡単に「ぽき」っと折れるのですね。

それで、日本平は高原で、なだらかな山に広大なお茶畑があって、視界一面お茶の木が広がっているところを見たときに、「貿易したいな」と思ったのです。

お茶とダンスで貿易。茶遊び貿易。
「ここにはたくさんお茶があって、私たちはお茶もらってダンスしたりパフォーマンスしているのだから、これは貿易ができるのではないか」
と。なんかひらめいたのです。もう少しどういう事か説明します。

土地って、なんか大変だな、と思うのです、私は。
つまり、人はどこかに住んだり、どこかに所属して仕事して生きているわけです。
農家の人は土地について、その土地で農業をして、商品作物を育てて、それで生計を立てているのです。土地とは切っても切れない関係だし、そして日本で農業やるのはとても大変なことのようです、現在。そういうふうにして農業をしている人に、「茶遊び」で考えてることって通じるんだろうか。お金じゃなくて、お茶で交換します、と。お茶を育てている人に通じるんだろうか、そもそも。

お茶を生産している農家の人は、どんな気持ちでお茶を育ててるんだろう?
ダンスを見たいと思うのだろうか。
茶遊びでやってることを聞いたらどんなふうに思うんだろう。

などということを考えているのです。

摘んできたお茶は、天ぷらにすることを勧められましたが、半日以上放置していたので軽く発酵が始まり、日本茶にしようと蒸してみたりもしたのですが、やり方が間違っていてウーロン茶になりました。

飲んでみたら、軽い発酵の台湾のウーロン茶のような味わいで、5煎目までは十分美味しく飲めたので、初めてにしてはいけてる茶になったのではないでしょうか。そもそも日本茶からウーロン茶になってしまったわけではありますが。