2010年7月9日金曜日

経済成長について考える

 「超初心者向け経済講座」というのを、横浜のアートセンターART LAB OVAさんで定期的に開催しているのでで、いつかテーマにしようと思って「経済成長」について調べている。

 私は経済学部の出身のくせに経済理論はとても弱いため、再勉強中。とくにミクロ経済。。ほぼやり直し的なあれです。シクシク。

 で、社会の持続的発展にとって経済成長が必要、というのは同意するんですが、「どうしたら経済成長できるのか」については難しい、という印象。アメリカの90年代の景気拡大を見ていると、過剰に流動性が高まった結果「その成長率はバブル経済だったんじゃないの?」と思うことがあったりする。
 もちろん、景気循環があるので、好況期と後退期があるのは分かるんだけど。

経済成長についてはいくつか他の人に聞いてみたいことがある。

 Q 経済成長は今後の日本にとってどの程度必要だと思いますか。
 Q 日本の現在の経済成長率はどのくらいか、知ってますか。
 Q 日本社会が今後、経済成長を続けるにはどうしたらいいと思いますか。
 
 日本がこれから経済成長していくにはどうしたらいいんでしょうかね?
さらにグローバル化が必要、や、今後の成長産業である介護、環境産業を育成する、とかいろいろな意見がありますが。

 一般的に、経済成長のためには生産性の向上が必要であると言われており、日本のホワイトカラーの生産性の低さは国際比較しても相当低いといわれているので、伸び代があるのかも?
しかし、日本のホワイトカラーの生産性を上げるには雇用形態から見なおさないと難しいような気がする。そんな大転換ができるのだろうか?

 恩師の先生とその話をしたときに、「子ども手当と、高校授業費無償化はその地ならしの一環なのではないか」という意見をおっしゃっていた。どういう事かといいますと、雇用形態を変えて日本でも同一労働同一賃金を導入したほうがいい、でも正社員の雇用が守られすぎていることが弊害になっている。そのために、家計への教育負担を減らし、基礎的な収入がへっても家計運営していけるようにするための準備なのではないか、と。

 なるほど、そういう見方もあるかー、と目から鱗という感じだったのですが。

 あとね、経済成長率の計算は、GDPの伸び率で見るのです。
 GDPは、「その年に日本国内で新たに生み出された付加価値」ということになっています。
 それで、経済成長で勘案すればいいのはその年に新たに生み出された付加価値、だけでいいのか、ということが気になったりします。
 古着とは古本などのリサイクルショップ売買の影響をどう評価できるのか?とか。売買益が出ているので、経済活動としてはプラス。でも、その分の本の生産は減っている。でも中古市場があるから、そこで売ったお金でまた新しいものを買うことができるし、雇用も生み出されている。

 GDPについては詳しく知りたい場合は「国民経済計算」のページでご確認を。
 http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/menu.html

 今、高校生向けに国民経済計算の説明をしているPDFを見たら最後に面白い事が書いてあったので引用してみます。
「今日のまとめ:お金では測れない問題を扱うために「サテライト勘定」がある。ゴミなどの環境問題やボランティア活動に関する研究がされている。」

そうか、「サテライト勘定」というもので外部経済/不経済を勘定するのか。知らなかった。

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