2011年4月28日木曜日

4月14日「都市型農耕身体ワークショップ」報告

木室陽一さんによる「コンテンポラリーダンスワークショップ」第1回目のテーマは「地震」。木室さんは、毎回、会場や参加者に合わせてワークショップの内容をアレンジして変化させていくのですが、今回は時節柄、3月11日の地震を意識した内容でした。
 まずは、地震当日なにをしていたかという雑談から始まり、「もしこの場で地震が起きたとしたらどう行動するか?」という質問を元に、部屋の中を観察し、それぞれ自分の行動を考えてやってみます。
 次に、「避難するとしたらどうやって経路を決めるのか?」を実際に外にでながら考えました。「建物の中から外にどうやっていくか?」「建物の外に出たらどちらの方向に逃げるのか?」「選ばなかった経路の先には何があるのか、どうしてそちら側を選ばなかったのか?」などいくつかの質問が投げかけられ、それぞれの参加者がそれに答えながら、自分が感じたことととそれをどう身体の動きに結びつけているのか観察しながら動いてみました。
 そうして表通りまで出かけていき、そこで地震の揺れる感じを自分の体で再現しながら街の中を観察します。「地震が起こったらどうやってそれを確かめるのか?」など、また質問が投げかけられます。
 その後、「今通ってきた道を、今度はゆっくりと感覚を研ぎ澄ませながら、何があるかをよく観て、音を聞いたり、匂いをかいだりして戻ります」という指示がでて、それぞれがきた道を再び歩きました。
 避難しているときは、見落としていたもの、緊張しながら閉ざしていた感覚をひらくと、同じ道でもこんなにも情報量が違うのかと驚きました。全く違う道のようです。
 そして、もう一度会場内で感想を話し合い、今度は「感覚を開いたまま、同じ道を避難する」ワークを行いました。一度避難した道も、よく観て、よく聞きながら通ると、さっきは見落としていたもの、また違ったものが見えてきます。
 表通りに出てからは、「想像しながら街を歩く」ワークをおこない、「もし津波が表参道の街にきたとしたら」を考えながら通を歩いてみます。
 街の風景がどのように変わるかを想像し、自分はどうするかを考えて動きます。
その後、「津波に巻き込まれている自分と、普段の自分を往復しながら歩く」「普段の自分と津波に巻き込まれた自分の共通点を考える」ワークをして終了しました。
 次回開催は、5月12日(木)18時半から 東京ウイメンズプラザ(表参道駅から徒歩5分)
              
まちを歩いているときに見つけた湧き水のマンホールの写真

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