2011年2月5日土曜日

先日、小型船舶の免許を取られた中橋一弥さんと、大岡川と中村川を航行させていただきました。中橋さんは、ポタライブ「ハマニイルマニ」の出演者で、同じく横浜を舞台にした「さすらい姫」も観客として参加していただきました。

大岡川と、中村川の二つの川は、もとは入り海だったそうです。
昨年末に、小学校4年生の社会会の教科書を読む機会があり、その中に書いてあったのです。実際に横浜の地理が頭に入っている人だったらちょっとビックリすると思うんだけど、中村川と大岡川に挟まれた場所はもともとは入り海で、あの場所を埋め立てて今の土地になってるんだって。
吉田勘兵衛という人がその事業を始め、山3つ削って吉田新田をつくったそうです。いまでも関内駅前には、吉田町という地域があってその名残がある。

大岡川は、2010年2月に上映したさすらい姫の舞台で、中村川は、青山るりこさんの素敵な長編ポタライブ作品「ハマニイルマニ」で三吉橋を横切っていくので、青山さんと私にとっては馴染みの深い川なのです。

吉田新田の成り立ちを知ったあとで、その2つの川を航行する機会があって、本当に面白痛い体験でした。川側から見る街の風景。

「さすらい姫」は制作期間がとても短かったので、中途半端なところがありもう一度ちゃんとつくったら、という気持ちになってきました。
「さすらい姫」は私の中では「小手川家クロニクル」三部作の一つで、もう一つが西東京市ひばりヶ丘でつくった「あの丘で会いましょう」であり、もうひとつは「劇作品を作る」でつくろうとしていたものなんだけどね。

もうすでに上映した作品は二つともホラーで、「なんで小手川さんが作るものはいつも怖いんですか」と見た人から質問されたので答えると、それはこれらの三部作は、小手川家が20世紀におこった戦争のために被った厄災を、私なりに鎮魂するためにつくった作品だからです。だから両方ともなんとなくとても怖い作品になってしまったの。

昨日はさらに夜「ハマニイルマニ」コースを三吉橋商店街の先にある、坂の上の公演まで歩いていって茶遊びをしたので、昼間に川を船で歩いたコースを陸地を歩いて横切ったことになります。

節分の日だったので、横浜港で鬼に豆まきして、横浜港の今年一年の安全を祈願。



そして、丙の方角を向いて恵方巻きを食べました。関西出身の中橋さんの家では、幼少の頃より節分には恵方巻きを食べていたそうで、私は初めてその風習に参加することに。

関東でも最近は節分い恵方巻きを売ってますが、そういう伝統行事は流行り廃りでやるものではないのでは……と思ってやったことがなかったので、なかなか面白い体験。太巻きをまるごと食べるのは、喉につまらせそうでなかなか大変でした。美味しかったけど。

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